2015年の目標のひとつは、「たくさんの本を読むこと」を設定したので、読み終わった本をブログで紹介していくことにしました。ブックレビューというか、読書感想文的なユルい文章も付け足していきます。

いや〜、三日坊主になるかもしれないなぁ。

まずは1月下旬くらいに読み終わったのがこちら。

著者: Laura Hillenbrand
タイトル: Unbroken (ペーパーバック版 1,691円)
出版: Fourth Estate Ltd; Film tie-in版 / 2014年12月4日
ジャンル: 伝記、戦争
▶︎ kindle版はこちら (712円)

◆ 作者ローラ・ヒレンブランドは1967年アメリカ、バージニア州生まれの作家および雑誌記者。2001年にSeabiscuit: An American Legend (Ballantine Reader’s Circle)(翻訳本:シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説)を出版し絶賛され、このUnbrokenは2010年に出版した彼女の2冊目になる本。第二次世界大戦で戦ったヒーロー、Louis Zamperini(ルイス・ザンペリーニ)の伝記である。

ルイス・ザンペリーニは1917年ニューヨーク州生まれ、2014年7月2日 97歳永眠。両親はイタリア移民。オリンピック長距離走選手。1941年9月アメリカ陸軍航空隊に入隊。爆撃手。

そして続けて読んだ本がこちら。

著者: 百田尚樹 (ひゃくたなおき)
タイトル: 永遠の0
出版: 講談社/2009年7月15日
ジャンル: 戦争小説

百田尚樹氏は1956年大阪府生まれ。放送作家、小説家。

第二次世界大戦にまつわる本を続けて読んだので、Unbrokenは実話で、永遠の0はフィクションなのですが、永遠の0まで実話かと錯覚に陥りました。
Unbrokenを手に取った理由は、「日本には人食文化があると書かれている! 反日作品だ!」というTwitterでのリツイートが何度も回ってきて、どんな描写がされているのかと興味本位でした。実際に読み進めてみると、人食文化うんぬん以前に、この人のストーリーの書き方おもしろいですか? アメリカでは絶賛されているらしいですが、2冊目でこんなにもてはやされるんですね。ザンペリーニ氏が幼少の頃の章で、kindle投げ捨てようかと思いました。
ドイツのでっかい飛行船ツェッペリンがアメリカ、日本、ドイツの上空を飛んでいく場面で、その当時のそれぞれの国にいた人たちの描写をしているんだけど、子供向けの本なのかと思うくらい安っぽい書き方が好きじゃなかった。
書き方の他にも、ザンペリーニ氏自身、幼少から高校生くらいまで不良少年で、両親の彼に対する態度も理解できず、子供時代の章を読破するのに苦労した。まあでも、外国人ということもあるし、時代が違うというせいでもあるんでしょう。

興味を持ったところは、ザンペリーニ氏がニューヨークからカリフォルニアに移り住んで来たとき、住民たちがイタリア移民を受け入れたがらず市議会に彼らを追い出すように求めたり、イタリア移民ってことでいじめに遭ったり、高校生くらいの頃、アメリカでは役立たず者とされた人たちが施設に連れて行かれたり、オリンピック候補の選抜の年が猛暑日だっというところ。
日本と変わらないんだな、と感心したり、今の時代と同じだったんだな、と思ったり。

わたしがいちばん楽しみに(?)していた人食文化が、読んでも読んでも出てこなくて、ほんとに書いてあるのかな〜と疑い始めた本の最後近くに、たった数単語で書かれていました。この数単語のために読んでたのかいっ、とがっかりした。
ザンペリーニ氏の発言かと思いきや、作者のまとめやん! ザンペリーニ氏の過去の日々についても、実際に面と向かって取材したわけではなく、日記や手紙や電話取材で書いたらしいし、日本の文化のことなんて、それこそインターネットでちょちょっと検索して集めた情報なのかもしれない。

もし戦前、戦中に人食文化があったのなら、まだ戦後70年しか経ってないんだから、名残があるはずだよね。
一部の狂った日本人が人食いをしていただけで、それだけを見て日本人全員が昔からやっていた事とされちゃあ、歴史なんてなんでもありじゃないか。

幼少期の章だけじゃなく、全体を通してライティングスタイルはわたしの好みではありませんでした。他の作家が書いたらもっとおもしろかったんじゃないかと思いました。

ザンペリーニ氏がわたしの祖父と同じ年だったということと、永遠の0では孫が存在すら知らなかった祖父の人物像を訪ね歩くということが、自分の祖父を思い出すきっかけにもなりました。

わたしがアメリカで高校生をやっていた頃、歴史の授業を取っていました(必修科目)。留学生や日本人(ハーフや日系人も)のいる学校では、歴史の授業に気を配る先生がいます。採用されていた歴史の教科書も、第二次世界大戦についてあまりページが割かれていませんでした。その代わりナチスドイツの項目が多く、ビデオ学習でもナチスの当時の資料映像で山積みになった屍体を見せられた記憶が今でも鮮明に残っています。

歴史の授業のextra work(授業外の勉強や課題)として、祖父の戦時中の話をレポートにまとめて提出しました。中学生まで戦争の話を聞いたことがなく、高校生になって初めて母を仲介してですが、祖父が戦時中に何をしていたのか聞きました。日本の武器の無力さを冗談交じりで書きましたが、アメリカ人の先生は真面目に受け取ってくれました。
戦時中の人間には珍しく、アメリカやイギリスが嫌いではありませんでした。新しいもの好きで、幼い母を連れて映画館に洋画をよく見に行っていたそうです。そういうのはきっと祖父譲りかな。頭脳も譲り受けたかったんだけど、そこは無理だった。

戦争の話を読むのは、これが最初でこれで最後。でも靖国神社にはいつか行ってみたい。